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ASBMR 2016 レポート
尾池 崇嗣(慶應義塾大学 整形外科)

尾池 崇嗣
ASBMR ポスター会場 入口

紹介演題 [1]
Bimodal NOTCH/HES1 Signaling Mediates Cartilage Catabolism and OA Progression via the JAK/STAT Pathway

キーワード

JAK/STAT pathway, IL-6, cartilage

研究グループ

Yinshi Ren

  • Duke university, United states
サマリー&コメント

私も今回、関節炎とIL-6に関わる演題でポスター発表させていただきましたので興味をもちました。2013 PNASで京都大学から報告がございましたnotch signalingとIL-6/JAK/STAT axisを関連付けさせる内容になっていました。NICDのgain of functionとその下流のHES1のgain of functionの両者でOA変化を認めますが、そのわずかな差をきっかけにして論理を展開していっているところが大変興味深いと感じました。

紹介演題 [2]
Genetic Variation Affects the Rate of Tibial Fracture Healing

キーワード

fracture healing

研究グループ

Jun Zhang

  • University of Rochester Medical Center, United states
サマリー&コメント

様々なマウスの種類の脛骨骨折をK-wire髄内釘処置で治癒させて、Callusの量を測定する内容になっておりました。人間の人種間の違いの報告は分からないと演者はおっしゃっていましたが、骨折治癒と遺伝的素因の因果関係を示唆する内容になっておりました。人によって骨折治癒力には差がありますが、栄養やリハビリなど外的要因以外にも遺伝的な内的要因にも目を向けて骨折治療する日がくるのではないかと思いました。

紹介演題 [3]
Selective Serotonin Reuptake Inhibitors Impair Fracture Healing

キーワード

fracture healing, SSRI

研究グループ

Anna Josephson

  • New York University School of Medicine, United states
サマリー&コメント

SSRIと骨密度・骨折治癒に関する発表が散見されました。SSRIは骨密度・骨折治癒ともに低下させるようですので、実臨床で担当する骨折患者や骨粗鬆症患者で内服している方を見かけた場合は治療の一助とさせていただきたいと思いました。

尾池 崇嗣
アトランタ オリンピック公園