日本骨代謝学会

The Japanese Society for Bone and Mineral Reserch

JP / EN
入会・変更手続
The Japanese Society for Bone and Mineral Reserch

Event/イベント情報

Book/関連書籍のご案内

member/会員ページ

骨ルポ

TOP > 骨ルポ > ANZBMS 2017 > 八尋 雄平

ANZBMS 2017 レポート
八尋 雄平(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 医療関節材料開発講座)

八尋 雄平

Travel Award受賞者として、ANZBMS 2017学会(6/17-21)に参加させていただきました。
ポスター発表中にImperial College LondonのDuncan Bassett教授から直接実験のアドバイスが頂けたことが大いに参考になりました。

紹介演題 [1]
Characterization of bone marrow pathologies in modic changes of the human lumbar spine

キーワード

MRI, Modic changes

研究グループ

Julia S Kuliwaba1, 2, Adnan Mulaibrahimovic1, 2, Brian JC Freeman3, 1, 2, Orso L Osti4

  • 1. Adelaide Medical School, The University of Adelaide, Adelaide, South Australia, Australia
  • 2. Adelaide Centre for Spinal Research, SA Pathology, Adelaide, South Australia, Australia
  • 3. Spinal Unit, Royal Adelaide Hospital, Adelaide, South Australia, Australia
  • 4. Calvary Health Care, North Adelaide, South Australia, Australia
サマリー&コメント

MRIでの所見として椎体内のModic変性が存在する。加齢とともに進行し、疼痛の原因ではないかと指摘されている。1~3までtype分類がされているが、type別の病態について病理学的に評価した論文は少ない。そこで筆者らは腰椎固定術前評価のため行ったMRIで変性の認められた椎体から術中に経椎弓根的に腰椎骨髄を採取し、炎症、線維化、脂肪壊死、浮腫について病理評価を行った。Modic type 1, 2, 3ともに炎症、脂肪壊死、浮腫については各群での差が認められなかった。Type1では他に比べ線維化が進行している結果が得られた。以上のことからtype1は椎体内損傷の治癒過程にあり、type2, 3は慢性炎症過程にあるのではないかと考えられた。
外来診療において腰痛の原因検査としてMRIを行い、Modic変性を伴う椎体を目にすることが多い。病態については変性の本質を含め不明な点も多く、今後の研究が待たれる。

紹介演題 [2]
Pathogenesis cascade of post-traumatic osteoarthritis in rat models studied by MRI

キーワード

MRI, post-traumatic osteoarthritis

研究グループ

Tonima S Ali1, Indira Prasadam1, Yin Xiao1, Konstantin Momot1

  • Queensland University of Technology, Ipswich, QUEENSLAND, Australia
サマリー&コメント

ラットモデルを使い外傷後変形性膝関節症にいたる過程について検討を行った。内側半月板を切除し外傷モデルとした。MRIの評価では1~7週まで軟骨の厚みは増し、8週目で減少。4週目からプロテオグリカン含有の減少が認められ、8週目に軟骨びらんが認められた。3週目以降で軟骨下骨の増加が進行した。以上よりOA進行過程としては関節軟骨の浮腫→軟骨下骨リモデリング→プロテオグリカン消耗→軟骨びらんへと至るのではないかと示唆された。