日本骨代謝学会

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ASBMR 2021 レポート
荒井 誠(東北大学大学院医学系研究科分子代謝生理学分野)

 この度、2021年10月に開催されたASBMR 2021に参加しました。現地(San Diego)+Webのハイブリッド形式でしたが、当時の情勢から学会のための渡米は難しいためWebで参加しました。

 例年であればOral or Plenary posterに採択された若手に授与されるYoung Investigator Travel Grantが今回は現地参加する全ての若手に授与されると学会から事前にアナウンスされており(いわゆるバラマキ)、学会としては現地参加者を確保して会を盛り上げたいのだろうかと推測しました。考え方は色々あるのでしょうが、2019年に自分なりに頑張って同Grantを得た身としては複雑な思いでした。

 さて、私自身がASBMRに参加するのは2019年以来の2回目でしたが、今回の開催形式でも会のはじめに設定されているHighlights of ASBMR 2021 Annual Meetingを聞き、領域全体のトピックを拾いました。これはその学会の代表的な演題をレビューしてくれるセッションです(基礎1時間+臨床1時間)。ASBMR 2019では基礎に関しては「骨を中心とした臓器連関 Revisited」というまとめ方でしたが、今回は淡々と各論でした。この辺りは領域の流行というよりはプレゼンターの趣向の問題なのかもしれません。いずれにせよ、こうしたセッションは日本骨代謝学会でも取り入れられている(いた?)セッションであり、有意義と感じています。

 Web開催の学会というものは、このような状況が続いていますので、ごく一般的なものになってきました。参加者としては、学問的な情報を集めるという目的では非常に効率の良い形式と感じています。特にオンデマンド配信があれば、裏番組を視聴できないということもなく、また自分の好きな時に視聴することができます。

 一方、発表者の側としてはあまり魅力はないのかもしれません。私自身は今回のASBMRでの発表内容と同じ演題を2021年5月のECTS 2021のOralで発表しましたが(今回のASBMRではPoster発表;国際学会で発表済のものでもPosterなら可と記載あり)、未発表データの扱いは画面の向こう側の良心に委ねられています。どうしても公表内容を控えめにしてしまう演者も多いのではないかと感じました。また、せっかく国際学会のOralに採択されて発表しても張り合いがないというのも正直なところです。

 ただ、開催形式に関しては社会情勢によるところが大きいですから、学会発表で何を行い、何を求めるのかというのはそれに応じて趨勢的に「無難なところ」に落ち着くのではないかと感じています。